インタビュー ( 2025.08.21 )

人事・総務って、どんな仕事ですか?

社会福祉法人福音会 法人本部事務局

法人本部事務局 久保井&熊谷 対談01

【MEMBER】
久保井裕
法人本部事務局 人事総務チーム・係長
入職25年目。新卒で非正規職員として入職後、正規職員に。デイサービスの事業所で23年間勤務し、生活相談員や主任、管理職も経験。昨年法人本部事務局へ異動し、人事総務チームの係長を務めている。

熊谷厘哉
法人本部事務局 人事チーム
入職半年。福祉とは別業種の企業への就職、様々なアルバイトの経験を経て、福音会へ入職。事務職経験を活かしながら、法人本部事務局のエース的存在として奮闘中。


福音の家のバックオフィス業務を担う法人本部事務局。法人の運営に欠かせない存在でもある人事・総務のお仕事について、部署内でのお二人の関係性についてお話を伺いました。


現在のお仕事内容について教えてください。

熊谷:法人本部事務局の一員として、職員の雇用契約書や通勤届などの管理や職員の方々の給与計算をはじめとする労務管理、法人内部の人事的な処理全般を行っています。あとは労働基準監督署の方が来所したときの対応だったり、国に報告をする事項があればその手続きを行ったり…という感じで仕事をしています。

久保井:私も熊谷さんと同じく労務管理などを行いつつ、係長としては人事総務チームの責任者という位置づけで、法人からの連絡を受けた際には関係各所への橋渡しをしたり、周知のための報告をしたり、会議への出席や提出物の作成なども仕事の領域です。例えば施設のどこかに工事が入るとなれば、見積りを取ったり稟議書を作ったり…対外的な契約なども含めてかなり幅広い領域で仕事をしているイメージですね。

福音会に入職するきっかけと、現在に至るまでのキャリアを教えてください。

久保井:私は福祉とは全く関係ない大学で学んでいたのですが、学生時代に久しぶりに会った友達が福音会でアルバイトをしていて。その頃ちょうど私もアルバイト先を探していたので、紹介してもらったのがきっかけです。そこから日々のケアや介助を通してご利用者やご家族に喜んで頂けることを経験しながら「福祉の仕事面白いじゃん!」とのめり込んで、25年経ったという感じですね(笑)。在学中は介護職員としてアルバイト、卒業してからは非正規職員を経て正規職員になりました。法人本部事務局に異動してきたのは昨年で、それまでの23年間はずっとデイサービスの事業所に所属して、生活相談員や主任、管理者などをしていましたね。

熊谷:私は高校卒業後、一度別業種の会社に就職しました。チェーンソーなどを扱う企業の商品管理課で、部品の発注や配送業務を行っていたのですが、仕事が続かず辞めてしまって。飲食などのアルバイトを転々とした後「しっかり自分の将来のことも考えよう」と思い直し、求人を探していたときに福音会を知りました。以前勤めていた会社でも事務の経験があったので人事総務部としてもその経験が活かせそうだと感じたことが一つと、面接の際に事業所の雰囲気がとても明るく、人間関係が良さそうな職場だなと感じたのが入職の決め手です。

法人本部事務局 久保井&熊谷 対談02


社会人としての年数に差はあれど、いわゆる「別の畑」から人事・総務の仕事に就いたという点では共通項のあるお二人。日々の業務に対してどのように向き合っているのでしょうか。


お仕事をしている上でやりがいを感じる瞬間は?

熊谷:毎月給与計算の手伝いをさせてもらっているのですが、イレギュラーのない給与計算をまだ一回もしたことがないぐらい毎回イレギュラーが起こるんです。社労士の先生も「一個一個を覚えてもそれが応用につながるかはわからない」と仰るくらい、一筋縄ではいかなくて大変なんです。なので、毎月給与の計算と支給が終わったあたりで「今月も終わった!」と達成感を感じますね。修正がある場合は指摘が入ることもありますが、大きな間違いがなく、職員の方々にお給料が渡ったときはほっとひと安心というか、責任がある分、解放感もあります。事務仕事としてExcelの表計算を使う場面も多いのですが、「ここどうやるの?」と相談された際に自分もわからないながらに数式を直して、上手くいったときはやりがいを感じます。

久保井:私は介護職員時代、事務局の人にとても助けられたという経験があって。今自分が事務局で働く中で、職員の方々から「傷病手当の手続きが無事に済んで、入金も済みました、ありがとうございました」などの声を頂けたときは、頑張ってよかったと思いますね。現場時代は、ご利用者やご家族が喜んでくれることをやりがいに感じていましたが、今は現場経験のある、現場に寄り添える事務員として、職員の方々の役に立つことをやりがいに感じながら仕事をしています。

法人本部事務局 久保井&熊谷 対談03


責任が伴うだけでなく、イレギュラーにも対応していく能力が求められる労務管理や人事業務の仕事。事務局で日々奔走するお二人の関係性についても伺ってみました。


お互いの印象について教えてください。

久保井:私は異動してまだ二年目で、今の仕事も実践の中でやっと半分くらいわかってきたところですが、熊谷さんは前職でも経験があるので長けていることがすごく多いんです。なので、私の方が色々教えてもらったり、数式の処理をお願いしたり…(笑)。助けられていることも多いですね。人柄について言えば、最初はもの静かな印象はありましたが、人の話をしっかりと聞けて、咀嚼も解釈もきちんとできる人だということが付き合いの中でわかってきました。いい加減ではなく、物事をロジカルに考えられる部分は見習いたいです。

熊谷:久保井さんと色々なお話をする中で感じるのは、法人のこと、職員のことをよく考えていらっしゃる方だということです。とても有難いことに、何か相談をしてそこで答えが出なくても、一緒に考えてくださったり、わかる人につないでくれたり…。若造の意見と流すのではなく、同じ目線で寄り添ってくれるんです。良くない部分があればきちんと指摘してくださるのも、自分で至らない点がはっきりわかるので、私としてはとても助かっていますし、追いかける背中が大きいなと感じますね。

久保井:私からするとあまり上司と部下という感覚はなくて。年齢だけで言えば親子みたいなものですが、相棒や仲間みたいな関係性なのかなと思っています。苦手なことを補い合えるいい同僚というか。ただ本当に彼は金の卵なので、すくすくといい経験を正しく踏んで、成長してもらえたらと思いますし、私もきちんと根拠を持った伝え方、教え方をしていきたいなと思いますね。

法人本部事務局 久保井&熊谷 対談04

現在の職場のどんなところに働きやすさを感じますか?

久保井:福音会は法人としてのまとまりもいいし、異動しながら長く在籍している職員も多いので、部署が違ってもコミュニケーションを取りやすいのが魅力だと思います。私も現場時代の同僚が事務局に来て「久保井さん元気?」と声をかけてもらえることも多いです。

熊谷:私が面接の時から感じていたのは、法人全体が明るいというイメージですね。第一に理事長が一番明るいので、周りもつられて明るくなるというか、それは入職してからも日々感じていますね。以前いた職場では、相談に行くのもためらうぐらいどんよりとして話しかけづらいみたいな人もいましたが、福音会の職員は皆明るくて喋りやすいです。雑談も多いですけど(笑)。でもそこはこの法人らしさだし、意見を言い合いやすい、働きやすいという部分につながっていると思います。

法人本部事務局 久保井&熊谷 対談05


「単なる上司・部下ではなく、お互いの仕事ぶりを信頼し、支え合える」そんなお二人の関係性を垣間見ることができました。職員皆が活発にコミュニケーションをとり、意見を言い合える、そんな風土そのものが福音会ならではの魅力なのかもしれません。最後にお二人のこれからについて伺いました。


お二人の今後の展望を教えてください。

久保井:法人本部事務局に異動して一年程経ち、個人的にはやっと覚えることが一周したという気持ちでいます。ただ二周三周としていかないと、仕事を上手くコントロールできるところまではいかないと思うので、時間に追われない仕事の進め方という部分は個人的な課題として突き詰めていきたいです。あとは特に事業所長に就いている職員が皆大変なのを知っていますので、そういう方々を助けられる事務員になりたいですね。

熊谷:とりあえずは健康に長く続けることが一番ですね。正直、まだ役職に就きたいという気持ちはなくて。どちらかと言えばトップの人を支える役割が自分としては好きなんです。上の人と下の人をつなげるパイプ役みたいな位置が性に合っていると思っているので、そういった位置を目指していきたいです。

入職を目指している方に向けてメッセージをお願いします。

久保井:福音会自体が歴史のある法人ですし、経験がなくても、社労士や会計士など専門的な方々とのつながりがある中で一緒に働けるので、法令に基づいた正しい知識を学びながら経験を積み上げられるという部分が魅力だと思います。

熊谷:私自身も人事のことについては何も知らないで入職しましたが、一から教えて頂いて今こうして事務局の仕事ができているので、未経験の方も安心して飛び込んできてほしいです。むしろ一緒に頑張りましょう!と伝えたいです。

法人本部事務局 久保井&熊谷 対談06